冬の八ヶ岳ブルーに映える白銀の北横岳

 

「冬の八ヶ岳ブルーに映える白銀の北横岳」

firstview

 

今年も雪山の季節がやってきた。夏山だけやっていた頃は、冬がとても長く感じたものだ。標高の高い山では10月には雪が積もり始め、6月までは雪に覆われる。夏山の期間はとても短く、いつも不完全燃焼だった。 しかし、雪山登山を始めてからは1年を通して山を楽しめる時間が増えた。なぜ、もっと早く始めなかったのだろうと今になって思う。冬は樹氷やシュカブラなど、夏とはまた違った山の魅力がある。

 

secound

 

今年初の雪山登山。アイゼンの感触を思い出すために、行動時間が短い北横岳へ登ることにした。中腹までロープウェイで行けることから雪山の足慣らしに登る人も多い山だ。雪山初心者でも登りやすい。

 

snow

 

北横岳は北八ヶ岳に位置している。標高2,472メートルの南峰と2,480メートルの北峰を有する双耳峰の活火山だ。本来の名称は横岳なのだが、より標高が高い北八ヶ岳の横岳と区別するために北横岳と呼ばれている。本人としては屈辱かもしれないが、北横岳という優しい響きが似合っていて私は好きだ。

 

冬の風物詩 樹氷がきらめく「坪庭」

 

まずは北八ヶ岳ロープウェイ利用して、一気に標高を稼ぐ。夏山ではロープウェイを使うことに罪悪感を抱くのだが、雪山となれば話は別だ。往復2,100円で楽できるのなら有り難く利用しよう。

 

ロープウェイ山頂駅で降りると、すり鉢状の地形である坪庭が広がっている。噴火による溶岩台地にできた坪庭は、冬になるとキラキラとした白銀の世界へと姿を変える。直前に季節外れの暖かさが続いたため雪は少なかったが、樹氷が美しい。

 

yatsugatake

樹氷の中を進んでいく。ザクッ。ザクッ。アイゼンが雪に刺さる音がなんとも心地良い。ふと空を見上げると八ヶ岳ブルーが広がっている。そのまま目を瞑ると一瞬で静寂に包まれた。今日は風も静かだ。下界では体験できないこの静寂が、山に来たと実感させてくれる。

 

backpacks

 

夏は連泊の縦走が中心だが、冬のテント泊は私にはまだハードルが高く、冬は日帰り登山が基本だ。そうはいっても、雪山は何かと荷物が多くて困る。少しでも負担を軽くするため、ザックは軽くしたい。

 

そんな時に活躍するのが、ボンフェスのダイニーマパックだ。超軽量で生地の強度が高く、雪で濡れても染み込まないところがお気に入りだ。今回も、ザックを軽くすることで体力を温存でき、無事北横岳ヒュッテに到着した。

 

大展望の北横岳 南峰と北峰

topofmountain

 

北横岳ヒュッテの前で昼食を済まし、いよいよ山頂を目指す。最後の登りを終え、まずは南峰に到着。登っている最中は汗ばむほど暑いが、遮るもののない稜線に出た途端、体が冷える。しかし、この日はまたとない好天に恵まれ、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳と名だたる名峰を一望できた。対峙する蓼科山も美しい。

 

top

北横岳ヒュッテの前で昼食を済まし、いよいよ山頂を目指す。最後の登りを終え、まずは南峰に到着。登っている最中は汗ばむほど暑いが、遮るもののない稜線に出た途端、体が冷える。しかし、この日はまたとない好天に恵まれ、北アルプス、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳と名だたる名峰を一望できた。対峙する蓼科山も美しい。

 

ヒュッテ

 

写真撮影を終え、北横岳の最高峰である北峰へ向かう。南峰からはすぐだ。北峰に立つと先程よりも蓼科山が近くなり、さらに迫力を増す。山頂は、寒さに耐えながらも写真撮影を楽しむ登山客で賑わっていた。

 

ending

 

いつまでも眺めていたいほどの絶景だったが、みるみる体温が奪われていくのを感じる。景色を目に焼き付け、後ろ髪を引かれる思いで下山した。来年の冬も、また北横岳に来たいと思う。(文章:レベッカ)

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